東野圭吾さんの作品を読むのは2作目です。1作目の天空の蜂が読み応えあって良かったので、又、東野さんのを選んでみました。
この作品の初出は1998年だそうで、読んだのは2007年発行の単行本です。
冒頭、岸中美菜絵が交通事故で死亡するのですが、その事故シーンの描写が印象的です。
続きを読む: 殺される直前に発した眼光 ダイイング・アイ
東野圭吾さんの作品を読むのは2作目です。1作目の天空の蜂が読み応えあって良かったので、又、東野さんのを選んでみました。
この作品の初出は1998年だそうで、読んだのは2007年発行の単行本です。
冒頭、岸中美菜絵が交通事故で死亡するのですが、その事故シーンの描写が印象的です。
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勝海舟の生涯にわたる業績や逸話を子供向けに記した本です。対象年齢が小学3年から5年となっている。
勝海舟は日本人で初めて軍艦を動かし、太平洋をのりこえてアメリカへ行った人と紹介しています。今と違って当時は太平洋横断は生きるか死ぬかという大冒険で、彼はそれをやり遂げた凄い人物だと。
続きを読む: 勝海舟 偕成社の児童伝記シリーズ 全50巻
初めて読んだ高嶋哲夫さんの作品。平成11年発行の単行本で、第16回サントリー・ミステリー大賞に輝いたと表紙に印しています。後にテレビドラマ化されたらしいです。
イントゥルーダーとは侵入者。クラッカーやハッカーも含めてコンピュータに入り込んで来たもの、と本書ではしています。
関東電力は新潟県に日の出町原子力発電所(加圧水型軽水炉、出力百九十万キロワット)の建設を進めている。イントゥルーダーは関東電力のコンピュータに侵入し、公表されているその原発に関するデータが改竄されていることを知る。
続きを読む: 原発情報を盗む イントゥルーダー
ミステリー作家として広く知られている東野圭吾さんの作品を初めて読みました。
講談社から1995年に単行本が刊行された「天空の蜂」。私が手にしたのは文庫本で、2009年の第42刷発行でした。
自衛隊に納入される掃海ヘリコプターCH-5XJ、通称"ビッグB"が盗まれる。パイロットは乗っていなくて、自動航行制御(AFCS)で飛び去り、原子炉・核燃料開発事業団の高速増殖原型炉「新陽」の上空でホバリング。
犯人から「現在稼動、建設中の原発を全て破壊し使用不能にしろ。さもなくばヘリを「新陽」に墜落させる」という脅迫状が送られてくる。
続きを読む: 原発を使うなら覚悟を決めてもらいたい 天空の蜂
初めて読んだ神林長平さんの作品、「ぼくらは都市を愛していた」。
主人公は公安警察官の綾田カイムと、日本情報軍機動観測隊中尉の綾田ミウ。この2人は双子ですが何故か互いに様子が異なる別の世界に居る。
それぞれの世界でのストーリーが平行して進んでいくのですが、この二つはどのような接点を持つのだろうと思いながら読み進んでいくと、終盤になってようやく繋がった。
続きを読む: 情報震で世界崩壊 ぼくらは都市を愛していた 神林長平
初めて読んだ一田和樹さんの作品、「キリストゲーム CIT内閣官房サイバーインテリジェンスチーム」です。
キリストゲームとは2014年10月頃から若者の間で流行りはじめたゲーム。そのルールは、誰かのためになることをしてから自殺する。これは言罠と呼ばれる洗脳に似た技法が悪用され、インターネットを経て爆発的に広がった。
諜報組織CITの刈戸千項と箱崎早希がその全容解明と根絶に乗り出す。
続きを読む: 言罠をネットで悪用した キリストゲーム 一田和樹
北方謙三さんの「罅・街の詩」を読みました。2001年4月に集英社文庫から発行された本です。これは私立探偵の浅生が主人公の、ハードボイルド短編集(全7話)です。
元依頼人の紹介とか口コミで浅生の元に仕事が持ち込まれる。なので受けた仕事はキッチリこなして信用を得ないと次が無い。報酬が百万を超す仕事が続く事もあれば、3週間全く仕事が無いこともある。
続きを読む: 罅・街の詩 私立探偵・浅生の仕事と報酬
福田和代さんの作品を初めて読みました。2011年に発行された単行本。「小説推理」に連載されたものに少し修正を加えた作品だそうです。
主人公の横田大志は銀行の業務システムを保守管理するシステムエンジニアでプロジェクトマネージャーです。彼が属する銀行が他行と合併するのを受けて、夫々で運用していたシステムも段階的に統合されることになる。
その第一段階となるシステムが出来上がり、実機で運用し始めると横田らが担当するセクションで立て続けにトラブルが発生して彼らは寝るまもなく奮闘する。
続きを読む: リブート! 銀行システムにトラブル発生 福田和代
片岡義男さんの作品「メイン・テーマ PART1」を読みました。昭和58年(1983年)発行のカドカワノベルズです。1984年に同タイトルの映画が公開され、その主役のひとりを演じた薬師丸ひろ子さんが表紙です。ただ、小説と映画の中身はかなり異なるようです。
小説の主役は大学生の平野健二です。彼は東北大学を休学し、付き合っていた三枝恵美子を残して、車で日本中を巡る旅に出た。彼は、「この小さな日本ですら、知らないところが多すぎるし、まだ自分の目で見ていない所や知らない所がたくさんあると落着かないし、口惜しいんだ」と言う。
続きを読む: メイン・テーマ PART1 片岡義男
歴代の直木賞受賞作品を示した表を見ていてこのタイトルが気になって選んでみた。奥田英朗さんの作品を読むのは初めてです。これはテレビドラマやアニメ化もされているようで、ユーモアたっぷりの楽しい作品でした。
本書はタイトルにもなっている空中ブランコを始めとして全5話あり、精神科医で医学博士の伊良部一郎を主人公としたシリーズになっています。精神的悩みを抱えた患者が伊良部のもとに訪れカウンセリングを受ける。
続きを読む: ユニークな精神科医 伊良部の空中ブランコ
夜より遠い闇に続いて読んだ北方謙三さんの作品。角川文庫、平成7年10月初版発行の文庫本です。帯には「ハードボイルドの系譜を塗りかえる孤峰の大長編小説」と記しています。これは約束の街シリーズの第一作目だそうです。
ある海沿いのリゾートタウンで展開される物語で、所有する船でクルージングなどを行うムーントラベルという会社を経営する若月真一郎が主人公です。彼のニックネームはソルティ。なんとなく良い響きの呼び名です。
続きを読む: 遠く空は晴れても 北方謙三
小松左京さんのこの作品を文庫本で読みました。徳間文庫の1986年11月 初刷本です。この小説は映画化されましたので、この本の帯と挟んであったしおりも「62年1月17日(土)大公開!」と宣伝していました。
第6回日本SF大賞を受賞したこの小説は、ある日突然、何の前触れもなく東京が雲のような物に覆われてしまったという設定です。
その範囲は半径約30km、高さ1000mという広さで、その中と外は交通手段や通信等々完全に遮断される。話の展開は外側で進んで行き、遮断された東京がどうなっているのかは全く書かれていません。
続きを読む: 東京が雲に覆われる 首都消失
英語は「速く何度も」繰り返せ!、を図書館で見つけて読んでみました。英語の学習法ではなくて、身につける方法が書いて有ります。
その方法が「高速大量回転法」です。特に難しいことではなくてこの本のタイトルにもなっているように、何度も繰り返し読んだり話したりする。
続きを読む: 英語を繰り返し話して見につける
ブックオフで本を買い取ってもらいました。何冊かは痛んでいるとか汚れているといった理由で値が付かず、買い取り価格は18冊で200円でした。趣味系の雑誌が1冊当たり10円。文庫本も約10円。単行本が20円でした。
ブックオフはその本の内容価値みたいなものはあまり考慮せずに、古い新しい、汚れているいないに主眼を置いて買い取り値段を決めているように思える。
なので読み終えた雑誌などはなるべく早めに持って行く。と言っても僅か10円ですが。定期的に購入しているのでドンドン溜まっていって、保管場所を取るので2年ぐらいで処分するようにしています。
続きを読む: 読み終った雑誌、文庫本を売った
図書館で見つけて読んでみました。著者は天笠啓祐さん。解放出版社の知っていますか?一問一答シリーズのひとつです。
原発とはどんなものですか?といった全24の質問に答える形式で原子力発電全般に関して解説していくなかで、脱原発に向かうべきだと示しています。
続きを読む: 知っていますか?脱原発 一問一答
2002年に発売されたサンマーク文庫「英語は絶対、勉強するな!」を読みました。このタイトルと、「語学学習に一大革命を起こした シリーズ70万部突破のベストセラー」と帯に書いてあるのを見ると、勉強が苦手な自分は思わず反応してしまった。勉強しないで英語が身に着けばこんな良い事は無いと。
続きを読む: 英語は絶対、勉強するな 習慣化する
北方謙三さんの「夜より遠い闇」を読みました。光文社文庫から2000年に発売された初版です。ジャンルはハードボイルド小説ですので乱闘シーンが何度もありますし、ナイフで口を耳元まで割いたりする残酷な場面もありました。
拳銃は登場せず、主人公の村上洋一の武器もナイフです。車のサスペンションのスプリングコイルを潰して作ったもで、必ずしもかっこいいとはいえない。ですが砥ぐと切れ味もよく、緊迫した場面で使い込んでいくと馴染んでくる。砥ぎ方は母親の愛人だった爺さんが教えてくれた。闇の世界で死神と化した主人公にとって重要なアイテムなのですが、最後には「そいつはもういらねえんだ」と。
続きを読む: 夜より遠い闇 北方謙三
生島治郎さんの作品「白いパスポート」を読みました。集英社文庫の昭和59年8月 第13刷となっている古い本です。日本のハードボイルド小説の育ての親でありパイオニアでもあると紹介される生島さん。この作品は週刊小説の昭和50年9月26日号から昭和51年1月2日・9日合併号まで連載されたものだそうです。
続きを読む: 白いパスポート 生島治郎
殺人はそよ風のように (光文社文庫)
赤川次郎さんの「殺人はそよ風のように」を読んだ。最近、プレミアム・コレクションとして再販されたようですが、私が読んだのは昭和59年に発売された文庫本です。定価380円となっています。
自分で買った物ではなくて物置で偶然見つけ、タイトルにある殺人とそよ風という組み合わせに少し違和感を感じたので読んでみた。元となったのはオペラの題名「陰口はそよ風のように」だそうです。
続きを読む: 殺人はそよ風のように 赤川次郎