片岡義男さんの作品「メイン・テーマ PART1」を読みました。昭和58年(1983年)発行のカドカワノベルズです。1984年に同タイトルの映画が公開され、その主役のひとりを演じた薬師丸ひろ子さんが表紙です。ただ、小説と映画の中身はかなり異なるようです。
小説の主役は大学生の平野健二です。彼は東北大学を休学し、付き合っていた三枝恵美子を残して、車で日本中を巡る旅に出た。彼は、「この小さな日本ですら、知らないところが多すぎるし、まだ自分の目で見ていない所や知らない所がたくさんあると落着かないし、口惜しいんだ」と言う。
特にルートを決めずに出発した旅先でいろいろな人と出会う。先ず最初は、女子短大を卒業した後少なくとも二年は帰らない予定でオートバイによる日本全国の旅を続けている北原仁美でした。
次に、共通の恋人から逃げるために仕事を辞めて放浪の旅に出た西田章彦と清水光治。この2人はサーフボードを抱えてヒッチハイクをしながら波ができている場所を探し巡っている。
その後も2人の女性が登場。一人は短大を出て幼稚園の先生になったが、就職して僅か6日でくびになった高橋圭子。平野と同じようにあての無い旅に出ようとしていた宮川恵子です。
この話はPART3までつづく。が、2と3は手元に無い。
この本に挟まれていた映画の広告。原田知世さん主演の「愛情物語」との同時上映でした。
スポンサード リンク