会計検査院が2010年度の決算検査報告書を野田総理に提出した、とのニュースが報じられていました。
税金の無駄遣いや有効活用されていないなどの指摘は568件で総額4283億8758万円としています。多いなと思ったら、過去最高は前年の986件、1兆7904億8354万円というからそれと比べると減っている。
会計検査院のホームページでその内容を紹介していたので少し見てみた。
検査の結果、法律、政令若しくは予算に違反し又は不当と認めた事項というのは、管轄範囲が広いからなのか件数金額共に厚生労働省がトップでした。その中の一つが下記。
システムの開発、機器購入等に係る契約において、契約の履行が完了していないのに事実と異なる検査調書を作成して契約代金を支払うなどしていたり、システムの機能の一部が、検討が十分でなかったことから業務上の使用に耐えないなどのため全く利用されていなかったりしていたもの 9件不当金額(支出) 6億0814万円
十分検討せずに6億円の支出って、どうなっているんだろうか。私には凄い金額と思えるが、役人にとっては大した額ではないのかもしれない。
このシステムのメンテナンスも必要なようだし、使える物にしようとすると当然メーカーは仕様変更だとして更にお金を要求してくるだろうから厄介です。
あと、厚生労働省に限った話ではないですが、補助金に関する項目が多いように思う。何かの事業を始めるために、或いは何かを整備するために国から補助金をもらったものの、その金額に見合った成果が得られていないとか、何もしていないというのもある。
その件数が多いからなのかお金を配った後の国の検査が甘い場合が多いようで、受け取る側の企業にとって補助金は美味しいものに違いない。
スポンサード リンク