大飯原発の安全対策は未完成

関西電力が、大飯発電所3、4号機の安全性向上対策の実施状況と実施計画を経済産業大臣に報告しました。

その概要と報告書を関電のホームページで公開していたので読んでみた。

安全性向上計画と言っても、これは先に国がまとめた原発稼動の新基準に対応するものなので、特に目新しい対策が示されているわけではないです。

東京電力の原発は地震では正常に停止をした。しかしその後に襲った津波によって全電源が喪失したことで現在の状況になっている、との基本理解の下、新たな安全対策はバックアップ電源の確保や建物の浸水対策が主な点です。

で、多くの項目が対策済みとなっているようですが、肝心の防波堤のかさ上げが未だです。それに、非常時に対応の拠点となる免震事務棟。緊急的に格納容器内の圧力を下げるベント設備も未だのようです。

これまでの原発は事故は起こらないという大前提での施設でしたが、これからはそうもいかず、関電さんは二重三重の安全対策設備を追加していますし、それらを操作するために人員も増やし、24時間体制で待機させているようです。

公開された資料で上の図を示していました。縦軸が対策となっていて、時間の経過と共に上にドンドンと積み上がっていって、最終的には世界最高水準の安全性を達成と書いていました。

これらを整備する費用は全て電気代に反映してくるのでしょうか。

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