福井県やおおい町が関西電力の原発起動を許可するようです。
認める根拠の一つとなっている福井県原子力安全専門委員会が作成した報告書「福島第一原子力発電所事故を教訓とした県内原子力発電所の安全性向上対策について(大飯3、4号機の安全性について)」が公開されていたので読んでみた。
結論は以下のように書いていて、一部未完の項目もあるが東京電力福島の教訓はフォローされていると言っている。
福島第一原発事故を教訓に想定すべきとされる地震・津波が来襲しても、原子炉の安全を確保するために必要な対策は確保できているものと評価できる。
その完了した主な対策とは、電源確保、炉心冷却機能の確保、それと浸水防止です。逆に言えばこれまでこれら不安要素を抱えたまま運転してきたことになると考えると怖くなります。
国が示した東電の事故分析だと、最大の要因は津波であって地震で原発は壊れなかった。だから津波対策をしっかりしましょう、というのが福島の教訓となっている。なので大飯原発も地震では壊れないという考えの下、津波対策をしました。
地震の影響に関しては1260ガルまでなら燃料損傷に至らない。そして想定される最大強さは760なので十分な余裕がありますという。この委員会は関西電力が示したこの地震動評価を指示している。
この事はストレステスト一次評価で示していましたが、あれは人間が想定した条件下でコンピュータがシミュレーションして得た結果す。
現実は思いもよらないことが幾つも起こると思うので、シミュレーション結果のように事が運ばない可能性は十分あると考えるべきと思うが、そのへんをこの人たちはどう考えているのだろうか。
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