弾倉を装着し、敵機が飛来すればすぐに銃口が火を噴く構えで、空に睨みを利かせる対空機銃が、広い農地の一角に置かれています。
場所は兵庫県加西市鶉野町、奉天池の南東方向です。対空機銃は周囲のコンクリートと盛土や草に隠れたようになっていて、少し離れた車道からだと、そこにあることが分かりづらいです。
この機銃は、2005年に公開された東映配給の映画「男たちの大和」に使用された模型です。
これはほぼプラスチック製だそうですが、少し離れた所からだと金属製と見間違うほどにリアルな塗装がされています。
かつてこの付近にあった姫路海軍航空隊鶉野飛行場と、戦闘機「紫電改」を開発した川西航空機組立工場等の関連施設を守るために、対空機銃がここに配置されていたそうで、今も機銃座が当時のままに残っています。そこにこの模型を設置して、戦時中の様子を再現している。
九六式二十五粍高角機銃。映画セットの戦艦大和から外されたこの機銃は三連装ですが、当時ここに据え付けられていたのは連装だったそうです。
模型の機銃よりも本物の機銃座に興味がわきますが、その地下は水没しているようで、入り口は柵が張られ立ち入り禁止となっていました。
関連ページ:鶉野飛行場跡の紫電改 原寸大模型
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