プリントゴッコB6の記録

理想科学工業から1977年(昭和52年)に発売された「プリントゴッコB6」。これは簡単に、しかも繰り返しはがきにカラー印刷ができる機械です。しかし最近は全く使っていない。買ったのは1984年です。以来、1995年まで使っていたようです。

プリントゴッコを買うまでは年賀状は一枚一枚手で書いていました。イラストを書き加えたいなと思ってもその才能も無く、何枚も描くのはたいへんに思えました。でもこれだとゴッコという名が示すように遊び感覚で次々にカラフルな年賀状が容易にできます。

受け取る年賀状もプリントゴッコを使ったと思われる物が多く有りました。かなりのヒット商品だったと思います。

プリントゴッコ B6セット

セット内容と仕様
プリンター(本体)
ランプハウス
プリントインク(7色)
OKプリントフィルター(青)
プリントマスター(5枚入り)
印刷用紙(10枚)
インクブロッキング
OKプリントペン細字
プリントランプ(10個)
電池
原稿用紙
使用説明書
カット集
印刷面積 90mm×140mm(はがき大)
寸法 170mm×380mm×150mm ランプハウス付き
重量 1.3kg
電源 電池・単3 2個使用

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作成作業は簡単です。先ずは原稿用紙にペンで文字を書いたり、イラストをセロテープ等で切り貼りして原稿を作る。それとプリントマスターを本体にセットし、その上からプリントランプをフラッシュさせて版を作る。その後、インクをのせて印刷していきます。

版は虫眼鏡と太陽光で紙の黒い部分を焼くのと似たような原理で作るわけですが、ランプの光が太陽の役割をします。下の写真にあるランプから発せられる光はかなり強くて、ピカッと光らせる瞬間が少しドキドキします。一回フラッシュさせるとそのランプはもう使えない。

メーカーのサポートが確りしていた印象があります。ランプや台紙など消耗品や補修部品まで販売されていました。年末になると次の年の干支をデザインしたイラスト集も販売されていましたし、メーカー以外からも無料で使える物が広告などで配られたりしていました。もちろん年賀状以外にも様々な使い道があります。が、私は年に一度の使用でした。

これに続いて機能をアップしたハイメッシュセットやCD-1など姉妹品も発売されますが、2008年6月に本体の生産が終了しました。私もそうですが、パソコンとプリンター、それに筆まめと言ったソフトで年賀状が作れるようになって、これを利用する人が減っていったのだと思います。そして2012年12月、理想科学は消耗品の供給やサポートなどプリントゴッコ事業を終了させる。

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