F-15J 52-8953 第303飛行隊

2007年末に公開された映画「ミッドナイト イーグル」に登場したメカのコレクションシリーズとして、タカラトミーから発売されたF-15J戦闘機です。

上から見たF-15Jの模型

撮影には航空自衛隊小松基地の第6航空団が協力しており、第303飛行隊の52-8957号機と52-8953号機が、スクランブルする場面に登場しますが、この模型は後者です。

映画のストーリーは、北アルプス上空で極秘任務を帯びた米軍のステルス戦略爆撃機B-5(架空機)が、忽然と姿を消した事から展開していきます。

その爆撃機の通称が映画のタイトルにもなっているミッドナイトイーグルで、一見F-15が主役のように思えますが、そうではありませんでした。

後方から見たF-15Jの模型

F-15J模型の機首部

ミッドナイト イーグル外箱

キットは彩色済みで、1/144スケールの機体もほぼ組み付けてあり、あとは車輪やミサイルを取り付けるだけでした。

もちろん、飛行状態やエアブレーキをオープンした状態に仕上げる事も選択出来ました。

パーツの合わせ具合は、必ずしも良いとはいえませんが、実機の雰囲気が良く再現出来ています。後に発売される、技MIX航空機シリーズのベースとなったモデルのようです。

このシリーズは他に、主役の爆撃機やUH-1&トラックなどシークレット1種を含む全10種で、箱の中身がわからないブラインドボックス商品で、定価525円でした。

シリアルナンバーについて

航空自衛隊機は、それぞれの機体を識別するために、一機一機にオリジナルの番号が割り当てられています。

その番号は垂直尾翼に記されており、その内下3桁の番号は機首にも記されていて、これはノーズナンバーとも呼ばれています。

シリアルナンバーは、空自独自の規則性に従った6桁の数字で構成されています。

この模型は52-8953です。それぞれの桁には左端から順に、以下のような意味があります。

1桁目 領収年:機体が自衛隊に引き渡された年の下一桁の数字です。

2桁目 登録順位:機種毎に導入した順番に、0から9まで繰り返しで割り当てられる。そのため、同じ番号に複数指定されることになります。

No. 機種名
0 F-1 B-747
1 T-33 T-3 T-400
2 YS-11 F-15 U-125A
3 MU-2 F-2
4 V-107 E-2 E-767
5 T-1 C-130 U-4
6 T-4 T-7
7 F-4 RF-4 CH-47
8 C-1 UH-60
9 T-2 U-125

3桁目 航空機の種別

No. 種別
1 輸送機
3 固定翼汎用機
4 ヘリコプター
5 練習機
6 偵察機
8 戦闘機

4〜6桁目 製造順番号:機種毎にまとまって3けたの番号が割り振られていきますが、異なる機種で同一番号を持つ場合も有ります。

例えばF-15Jは801から始まって965までアサインされていますが、T-1AやRF-4とも一部重複しています。

52-8953は、153番目のF-15Jで、1995年に納入された事を意味しています。